地理B(1.エネルギー資源)                                           No. 18
   

1.エネルギー資源   2.石炭   3.石油   4.天然ガス  5.電力   

6.日本のエネルギー資源の輸入先  7.資源ナショナリズム   目次へ

1.エネルギー資源

 (イ)1次エネルギー…水力、石炭、石油、天然ガス(天然のままで利用)

 (ロ)2次エネルギー…電力、木炭、コークス

 (ハ)エネルギー革命…石炭→石油 1950年代以降(日本は1960年代以降)

日本の1次エネルギー供給量推移(割合)

  1940年 1960年 1980年 2000年

2007年

石 炭 65.9% 42.2% 16.9% 17.9%

21.4%

石 油 7.0% 37.8% 66.1% 51.8%

47.8%

天然ガス 0.1% 1.0% 6.1% 13.1%

16.6%

水 力 16.1% 15.3% 5.2% 3.4%

3.0%

原子力 0.0% 0.0% 4.7% 12.4%

9.9%

 

 (ニ)世界のエネルギー生産(推移)

1937年 11.7億万t → 2005年 100億万t

   A 電力…水力、原子力   B ガス…天然ガス   C 液体燃料…石油   D 固体燃料…石炭

    固体燃料から液体燃料へ

 (ホ)主要国の1次エネルギー供給構成比

A サウジアラビア   B フランス   C ブラジル   D ロシア   E 日本

F アメリカ   G オーストラリア   H ポーランド   I 中国  J 南アフリカ

  ※CRW 可燃性再生可能エネルギーおよび廃棄物。英語表記は"Combustible Renewables and Waste"である。

    具体的には、薪、炭、農産物の残留物、動物の排泄物、都市廃棄物など。

    →ブラジル、インド、フィリピン、インドネシアなどは全体の1次エネルギー構成比の20%以上を占める。

2.石炭

 (イ)産出・埋蔵量

  産出国(2006) 万トン     埋蔵国(2008) 億トン
1 中国

237,300

49.9

  1 アメリカ

1,090

26.5

2 アメリカ

52,397

11.0

  2 中国

622

15.1

3 インド

43,085

9.1

  3 インド

540

13.1

4 オーストラリア

26,463

5.6

  4 ロシア

491

11.9

5 南アフリカ

24,478

5.1

  5 オーストラリア

368

8.9

6 ロシア

21,042

4.4

  6 南アフリカ

304

7.4

7 インドネシア

19,339

4.1

  7 カザフスタン

282

6.8

8 ポーランド

9,522

2.0

  8 ウクライナ

154

3.7

9 カザフスタン

9,158

1.9

  9 コロンビア

64

1.6

10 コロンビア

6,560

1.4

  10 ポーランド

60

1.5

  世界計

475,362

100.0

    世界計

4,113

100.0

 (ロ)輸出・輸入(2006年)

  輸出国 万トン     輸入国 万トン
1 オーストラリア 23,131 29.6   1 日本 17,471 22.7
2 インドネシア 11,100 14.2   2 韓国 7,390 9.6
3 ロシア 7,971 10.2   3 イギリス 4,397 5.7
4 南アフリカ 7,172 9.2   4 ドイツ 3,711 4.8
5 中国 7,144 9.2   5 インド 3,687 4.8
  世界計 78,020 100     世界計 77,087 100

3.石油…燃料、化学工業の原料

 (イ)産出量

  1980年 万kl     1990年 万kl
1 旧ソ連 69,873 20.1   1 旧ソ連 66,102 19.0
2 サウジアラビア 55,976 16.1   2 アメリカ合衆国 42,685 12.3
3 アメリカ合衆国 50,332 14.5   3 サウジアラビア 37,479 10.8
4 イラク 15,129 4.4   4 イラン 18,200 5.2
5 ベネズエラ 12,510 3.6   5 中国 16,076 4.6
6 中国 12,283 3.5   6 メキシコ 15,362 4.4
7 ナイジェリア 12,219 3.5   7 アラブ首長国連邦 12,286 3.5
8 メキシコ 11,405 3.3   8 ベネズエラ 12,228 3.5
9 リビア 10,357 3.0   9 イラク 11,828 3.4
10 アラブ首長国連邦 10,125 2.9   10 イギリス 10,574 3.0
  世界計 347,143 100.0     世界計 351,292 100.0
  中東計 105,878 30.5     中東計 96,710 27.5

 

  2000年 万kl     2007年 万kl
1 サウジアラビア 46,399 11.9   1 ロシア 56,410 16.9
2 ロシア 36,707 9.4   2 サウジアラビア 48,894 11.6
3 アメリカ合衆国 33,788 8.7   3 アメリカ合衆国 29,801 7.1
4 イラン 21,367 5.5   4 イラン 22,732 5.4
5 中国 18,788 4.8   5 中国 21,746 5.2
6 ノルウェー 18,641 4.8   6 メキシコ 18,194 4.3
7 ベネズエラ 17,573 4.5   7 カナダ 15,350 3.7
8 メキシコ 17,480 4.5   8 アラブ首長国連邦 14,310 3.4
9 イラク 14,896 3.8   9 ベネズエラ 13,870 3.3
10 イギリス 14,588 3.7   10 ノルウェー 13,058 3.1
  世界計 390,192 100.0     世界計 419,947 100.0
  中東計 124,598 31.9     中東計 177,256 42.2

 

 (ロ)埋蔵量 (2008年)

  国 名 億トン
1 サウジアラビア 363 21.3
2 イラン 189 11.1
3 イラク 155 9.1
4 ベネズエラ 143 8.4
5 クウェート 140 8.2
6 アラブ首長国 130 7.6
7 ロシア 108 6.3
8 リビア 57 3.3
9 カザフスタン 53 3.1
10 ナイジェリア 49 2.9
  世界計 1,686 100.0

  油田の偏在→中東、北海、アメリカ、ロシア、カナダ

 (ハ)輸出・輸入(2006年)

  輸出 万トン     輸入 万トン
1 サウジアラビア

35,837

16.9

  1 アメリカ

53,785

25.1

2 ロシア

24,845

11.7

  2 日本

19,781

9.2

3 イラン

13,022

6.1

  3 中国

14,518

6.8

4 ナイジェリア

11,263

5.3

  4 韓国

11,989

5.6

5 ノルウェー

11,857

5.1

  5 インド

11,086

5.2

6 アラブ首長国

10,559

5.0

  6 ドイツ

10,965

5.1

7 メキシコ

9,913

4.7

  7 イタリア

8,932

4.2

8 ベネズエラ

8,925

4.2

  8 フランス

8,170

3.8

9 クウェート

8,618

4.1

  9 スペイン

6,047

2.8

10 カナダ

8,244

3.9

  10 シンガポール

5,279

2.5

   世界計

212,435

100.0

     世界計

214,125

100.0

 4.天然ガス

 @石油、石炭に比べ、燃焼時の二酸化炭素等の排出量や窒素酸化物が少ない

 A硫黄酸化物を発生しない

 BLNG(液化天然ガス)…−162℃に冷却→体積が600分の1に液化

 C海上輸送…LNGタンカー

 

産出(2006年)

PJ

1

 ロシア

24,464

21.6

2

 アメリカ

20,186

17.8

3

 カナダ

7,206

6.4

4

 イラン

4,075

3.6

5

 アルジェリア

3,845

3.4

6

 ノルウェー

3,648

3.2

7

 イギリス

3,350

3.0

8

 インドネシア

2,888

2.5

9

 マレーシア

2,609

2.3

10

 オランダ

2,579

2.3

 

 世界計

113,274

100.0

 ※PJ…ペタジュール(千兆ジュール)

 【参考資料】「天然ガスについて」(財団法人 天然ガス導入促進センター

5.電力

A ノルウェー   B ブラジル   C カナダ   D ロシア   E 中国

F フランス   G 日本   H アメリカ   I  オーストラリア  J ドイツ

   水力発電の割合が大きい国…水資源が豊富→ノルウェー、スウェーデン、カナダ、ブラジル

   原子力発電の割合が大きい国…フランス

   新エネルギーの割合の大きい国…スペイン(7.6%)、ドイツ(5.2%)→両国とも「風力発電」

6.日本のエネルギー資源の輸入先(2008年)

 

石炭の輸入先

千トン

1

 オーストラリア

117,737

61.4

2

 インドネシア

35,545

18.5

3

 中国

13,294

6.9

4

 カナダ

10,473

5.5

5

 ロシア

9,956

5.2

 

世界計

191,671

100.0

 

 

天然ガスの輸入先

千トン

1

 インドネシア

14,130

20.4

2

 マレーシア

13,134

19.0

3

 オーストラリア

11,983

17.3

4

 カタール

8,203

11.8

5

 ブルネイ

6,177

8.9

 

世界計

69,263

100.0

 

 

原油の輸入先(単位 千kl)

1970年

1980年

1990年

2000年

2008年

1

 サウジアラビア

29,002

89,871

45,993

62,863

70,211

29.0

2

 アラブ首長国

1,479

34,544

47,784

62,876

58,698

24.3

3

 イラン

85,589

16,767

22,614

29,556

28,035

11.6

4

 カタール

 

7,662

13,125

22,928

25,911

10.7

5

 クウェート

17,060

10,113

7,876

21,036

18,725

7.7

6

  ロシア      

 

8,068

3.3

7

 インドネシア

26,006

36,415

27,711

12,365

7,441

3.1

8

 スーダン

 

 

 

 

5,918

2.4

9

 オマーン

5,545

7,779

13,718

11,403

5,352

2.2

10

  ベトナム

 

 

2,544

2,872

3,532

1.5

 

合   計

197,108

254,447

225,251

249,814

241,766

100.0

 

OPEC計

 

 

174,300

216,079

211,793

87.6

 

中 東 計

 

187,984

159,766

214,540

210,078

86.9

7.資源ナショナリズム

   資源ナショナリズムとは多国籍企業や先進工業国による資源の乱掘,利益独占などの経済的支配に反対し,重

  要資源について国有化や民族資本の経営参加を求めるといった,資源産出国による自国の天然資源に対する主

  権確立の思想と運動のことである。資源ナショナリズムの萌芽は,1962年の国際連合における「天然資源に対す

  る恒久主権の権利」の宣言のなかにみいだされる。この宣言は,[1]天然資源が保有国に属し,資源保有国の国

  民的発展と福祉のために用いられるべきこと。[2]資源開発に従事する外国資本の活動について,資源保有国が

  種々の条件・規制を課すことができること。[3]資源開発により得られた利益は,投資側と受入国側との協定に従

  って配分されねばならないことを内容とするものであった。

 (イ)OPEC(石油輸出国機構) オペック Organization of the Petroleum Exporting Countries

   原油の生産・供給・価格政策などにより生産国の利益をまもる国際カルテルで、1960年9月イラクの招請により

  サウジアラビア、イラン、クウェート、ベネズエラの5大産油国で創設された。現在は、カタール(1961)、リビア(1962)、

  アラブ首長国連邦(1967)、アルジェリア(1969)、ナイジェリア(1971)、アンゴラ(2007)、

  エクアドル (1973〜92年加盟、2007年再加盟)も加盟し、12カ国で構成

  ※インドネシア(1962)は、2009年より加盟停止中

  ※ガボンは、75〜94年の期間加盟し、現在脱退

  【参考資料】 OPEC(オフィシャルサイト) 

          外務省: 石油輸出国機構(OPEC)

 (ロ)OAPEC(アラブ石油輸出国機構) Organization of Arab Petroleum Exporting Countries

   1968年1月、OPEC(石油輸出国機構)とは別組織として、サウジアラビア、クウェート、リビアの3カ国で発足した。

  その後の参加国は、70年にアラブ首長国連邦、バーレーン、カタール、アルジェリア、72年にイラク、シリア、73年

  にエジプトである。チュニジアは、72年に加盟したが86年に脱退を申請、現在は活動停止中である。

  【参考資料】 OAPEC(オフィシャルサイト)

 

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