地理B( 西アジア) No.29 |
1.イスラム社会 2.パレスチナ問題 3.キプロス問題 4.クルド人問題 目次へ 1.イスラム社会(A:シーア派が多数派、B:スンナ派が多数派) @アフガニスタン・イスラム共和国…パシュトゥン人(38%)他、ダリ語(ペルシャ語系)、パシュトゥー語 イスラム教(国教・スンナ派) Aイラン・イスラム共和国…イラン人、ペルシャ語、クルド人、イスラム教(シーア派) Bトルコ共和国…トルコ人、クルド人、トルコ語、イスラム教(スンナ派) Cレバノン共和国…アラブ人、アラビア語、イスラム教、キリスト教 Dシリア・アラブ共和国…アラブ人、クルド人、アラビア語、イスラム教(スンナ派) Eヨルダン・ハシミテ王国…アラブ人(パレスチナ系が50%)、アラビア語、イスラム教(国教、スンナ派) Fイラク共和国…アラブ人、クルド人、アラビア語、イスラム教(シーア派)→フセイン政権は、スンナ派 Gクウェート国…クウェート人(50%)、アラブ人、東南アジア系、アラビア語、イスラム教(国教・スンナ派) Hバーレーン王国…アラブ人、アラビア語、イスラム教(シーア派) Iカタール国…アラブ系(25%)、イラン人、インド人、パレスチナ人、パキスタン人など外国移民、アラビア語 イスラム教(スンナ派) Jアラブ首長国連邦…アラブ人、アラビア語、イスラム教(スンナ派) Kオマーン国…アラブ人、アラビア語、イスラム教 Lイエメン共和国…アラブ人、アラビア語、イスラム教(国教) Mサウジアラビア王国…アラブ人、アラビア語、イスラム教(スンナ派) N「イスラエル」と「パレスチナ」 (イ)イスラエル国…ユダヤ人、ヘブライ語(公用語)、ユダヤ教 現在エルサレムを首都として宣言しているが、国際的には承認されていない。 (ロ)パレスチナ…パレスチナ人、アラブ人、アラビア語、イスラム教(スンナ派) 1974年国連総会は、パレスチナ解放機構(PLO)にオブザーバーの地位を与える 1988年PLOを中心とするパレスチナ人全体の最高意思決定機関、パレスチナ民族評議会が パレスチナ国家の「独立」を宣言し、呼称が「パレスチナ」に改められる 1998年国連総会は、オブザーバーの地位にある「パレスチナ」に発言権などを与え、加盟国と ほぼ同等に格上げした 2011年9月パレスチナ国連加盟申請→アメリカの反対、困難な状況に 10月パレスチナ国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)に正式加盟 (ハ)経緯 1947年国連総会でパレスチナをイスラエルとアラブに分割する案を採択→アラブ側が拒否 1948年イスラエルの独立を宣言→第1次中東戦争(1949年休戦協定、境界線が定められる) 1956年第2次中東戦争…スエズ運河をめぐるエジプトとイスラエル・英・仏の戦争 1967年第3次中東戦争…イスラエルは、シナイ半島、シリア領ゴラン高原、ヨルダン川西岸を占領 1973年第4次中東戦争…エジプト、シリアが失地回復のために引き起こす→オイル・ショック 1994年暫定自治協定…ガザ地区・イェリコでパレスチナ人の自治 【参考】「パレスチナ情報センター」 Oキプロス→2つの国家が共存→2004年EU加盟はキプロス共和国の単独加盟 (イ)キプロス共和国…1960年イギリスから独立、ギリシャ系住民(全人口の80%)、ギリシャ正教 →統一国家の下での連邦を主張 (ロ)北キプロス・トルコ共和国…1975年キプロス・トルコ連邦国、1983年北キプロス・トルコ共和国の独立を宣言 トルコ系住民(全人口の11%)、イスラム教(スンナ派) →2つの独立国家による連合を主張 ※日本政府が承認しているのは、「キプロス共和国」のみ ※「北キプロス・トルコ共和国」を承認しているのはトルコのみ (イ)クルディスタン(地図中のXの範囲)…クルド人の居住する地域 (ロ)クルド人…アラブ、ペルシャ、トルコに次ぐ中東で4番目に人口が多い民族(2000万〜3000万人) →国家を持たない (ハ)クルド人問題…国内にクルド人を抱える国々は、自国の安定のためにクルド人の自決権を認めないことで 利害を一致させている →トルコ、イラク、イラン、シリア 【参考】「クルド人問題研究」
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