紙地図をQGISに読み込む
1 ジオリファレンサ機能を開く
ジオリファレンスとは、画像データに位置情報を付与する手法・作業のこと
QGIS 3.12.3には標準機能になっている。
メニューバー「ラスタ」→「ジオリファレンサ」
2 スキャナーで読み込んだ地図画像を読み込む
①ジオリファレンサを開くアイコンをクリックする
②スキャナーで読み込んだ地図画像を選択する
3 画像に位置情報を付与する
①「点を追加」のアイコンをクリックする
②位置情報(緯度・軽度)を付与したい場所をクリックする
③Xに経度、Yに緯度を入力する
④位置情報はGCPテーブルに追加される
※緯度・経度は「地理院地図」で調べることができる
①緯度・経度を調べたい場所を「+」に合わせる
②画面右下に、位置情報が表示される
4 変換の設定をする
メニューバー「設定」→「変換を設定…」
①「変換タイプ」→「線形」
「リサンプリング方法」→「最近傍(Nearest neighbour)」
「変換先SRS」→「デフォルトCRS:EPSG:4326-WGS84」
②「出力ラスタ」→同じフォルダ内にファイル名を設定する
③「完了時にQGISにロードする」にチェックを入れると、画像がQGISのレイヤに追加される
5 ジオリファレンスの実行
①「ジオリファレンスの開始 」ボタンをクリックすると、
ジオリファレンスが実行され、GeoTIFFが出力される
6 必要な範囲の地図を抽出する
メニューバー「ラスタ」→「範囲を指定して切り抜き…」
「切り抜き領域」→「キャンパスに描画」→画面上(地図)で範囲を指定する
7 レイヤに出力されたファイルを保存
レイヤに「出力ファイル」の名前で追加されるが、一時ファイルなので「名前を付けて保存」する
※同じフォルダ内に保存する
※「名前を付けて保存」しなければ、終了時に消去される
CS立体図に大正15年の地形図を表示した例