兵庫県立龍野高等学校 総合自然科学科2年

課題研究Ⅱ・地理班 活動記録

4月14日 オリエンテーション

4月21日・28日 テーマ設定とQGISのインストール

  今年度は、QGIS3.16.6を使用

  

  

   テーマの概要 私たちはGISを活用して、たつの市に流れている一級河川・揖保川流域の内水ハザードマップを作成しようと考えている。 揖保川流域には、内水氾濫のハザードマップが存在しない。近隣では、姫路市が内水ハザードマップを公表している。これを参考に揖保川流域の内水ハザードマップを作成し、身近に潜む危険を知ることで、有事の際の対応を可能にしたい。

5月12日 内水氾濫を調べる

  

  

  QGIS演習(兵庫県1mメッシュDEMをレイヤに追加)

  

5月26日 QGIS演習(龍野高校周辺の3D化)

  

6月2日 QGIS演習(龍野高校周辺の段彩図)

  

6月9日 QGIS演習

  課題研究班に台湾の高校と交流するメンバーがいるので、台湾のオープンデータ(標高データ)をQGISで可視化した。

  

6月16日 3年生の課題研究Ⅲ発表会に参加

6月30日 特別講義に向けて、研究テーマの確認と質問事項をまとめる。

7月14日 古川泰人さん(MIERUNE)による特別講義

  ① QGISで何ができるか?

  

  ② QGIS演習

  

8月27日 1000年に1度の揖保川流域の想定最大規模降雨を算出

      →78.093  (mm/h)

  

  浸水想定(洪水、内水)の作成等のための 想定最大外力の設定手法(国土交通省 水管理・国土保全局)

9月8日 たつの市下水道施設課訪問に向けて準備

9月15日 たつの市上下水道部下水道施設課を訪問

  

   たつの市の雨水処理について説明を受けた。

9月22日・29日 中間発表会に向けてポスター作成

10月6日 課題研究Ⅱ・中間発表会

  「龍野高校周辺の内水氾濫の危険性~GISとオープンデータの活用~」

  

   研究の途中経過と今後の展望について発表

10月13日・20日・27日 水文解析と傾斜区分図の作成

10月30日・31日 GIS(地理情報システム)研修会「探究活動に地理情報システムを利用する」

        (人と自然の博物館・五国連携プログラム)に参加

11月24日・27日 マンホールの危険性に着目し、マンホールの位置情報のデジタル化

  

  

  1mメッシュ標高データ(DEM)から、内水氾濫想定マップを作成

  たつの市のオープンデータから災害時避難所を内水氾濫想定マップに追加

  

12月19日 甲南大学リサーチフェスタで発表(オンライン)

  

12月22日 日山山下自治会長さんを訪問

  

   学校周辺の内水氾濫ハザードマップを見てもらい、これまで日山山下地区で浸水した地域と一致することが確認できた。また、雨水の下水道は蓋のない水路で、下水道が雨水と汚水に分かれているので、町内のマンホールの蓋はすべて汚水用で、大雨時にマンホールの蓋が飛んだり、ずれたりするようなことがないことも分かった。

12月27日 学校周辺の内水氾濫ハザードマップの範囲を広げる

  

  SAGAによる水文解析

  

2022年

1月 内水氾濫ハザードマップ(たつの市龍野町日山地区)の作成

  日山自治会長、日山河原自治会長を訪問し、内水氾濫想定地区を確認

  地形図「龍野」(大正15年)をQGISに読み込む

  

  水路のシェープファイルを作成

  内水氾濫想定地区のシェープファイルを作成

  

  兵庫県が公開しているQGIS用のハザードマップに、生徒たちが作製した内水氾濫想定地域のシェープファイルを追加

  

2月5日 校内課題研究Ⅱ発表会

2月9日 たつの市上下水道部下水道施設課を訪問し、

    内水氾濫ハザードマップ(たつの市日山地区)を見てもらいました。

  

    データの裏付けがしっかりしていて、GISを使いこなしていると感想をいただきました。

2月13日 「アーバンデータチャレンジ2021ヒョーゴスラビア編~GIS讃頌~」に参加しました。

  

  参加の皆さんから、温かい感想や助言をいただきました。

2月25日 「アーバンデータチャレンジ2021 」一次審査通過

  みなさまのご助言、ご指導、ご協力のお陰です。

  ありがとうございました。

  ファイナル、頑張ります。

3月12日 「アーバンデータチャレンジ2021」で銀賞を受賞しました。

  銀賞を受賞するとは思ってもいなかったので、生徒たちは大喜びです。

  

  アーバンデータチャレンジ2021審査結果

  受賞作品一覧

  YouTube「[UDC2021] アーバンデータチャレンジ with インフラデータチャレンジ2021 ファイナル」

  発表の様子は51分あたり 受賞発表は4時間7分あたり 講評は4時間29分あたり

   UDC事務局の柴田重臣氏(東京大学空間情報科学研究センター)から「ハザードマップというのは、行政のほうから専門家がつくるところを、自分たちできちっとツールを使いこなして作製し、水利組合との話し合いまで展望するところが素晴らしい」とコメントをいただきました。

  防犯・防災部門の石井邦宙委員長(アジア航測)から「実際に会社でやっているようなことを実践した非常にレベルの高い取り組みだ」と講評がありました。

  自治会をはじめ協力いただいた皆様のお陰です。

  ありがとうございました。

4月19日 インターネットラジオで紹介されました近藤弥生子の、聴く《心跳台湾》

4月22日 たつの市を表敬訪問し、UDC2021「銀賞」受賞の報告をしました。

  

   「ハザードマップを作製するときには、5m~25mメッシュを使用しているが、1mメッシュのデータを使用しているので、非常に精度が高いものになっている。」「標高24m以下を内水氾濫の想定区域にしているのは、たつの市と同じである。」「自治会と検証しているのがよい」などと感想をいただきました。

8月6日 2022年度日本地図学会定期大会で研究発表をしました。

8月7日 日本地図学会・地図展で優秀賞を受賞しました。

     日本地図学会定期大会・地図展の様子はこちら

8月9日 2022年度兵庫地理学協会夏季研究大会で研究発表をしました。

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