あぜっ地理(各種工業)

 

1 繊維工業  2 金属工業  3 機械工業  4 先端技術産業  目次へ

3 機械工業

(ア)自動車工業

   鉄鋼、プラスチック、精密機器、電気・電子機器、タイヤ、ガラスなど

  さまざまな工業製品を集めた総合組み立て工業。

  ①1970年代まで

    アメリカでの生産台数が圧倒的に多く、先進国で生産された。

  

   ※100万台以上生産している国を示している(以下の図も同じ)。

    ロシアは旧ソ連の生産台数。

  ②1980年代

    日本の生産台数が増加…石油危機により、小型で燃費の良い日本車が人気になる。

    1980年に日本の生産台数は、アメリカを抜き世界1位になる。

    スペインの生産台数も増加。

  

    ロシアはCISの生産台数。

  ③1990年代以降

    日本は、円高とアメリカとの貿易摩擦を緩和させるために、現地生産を増加させる。

    1994年にアメリカは再び世界最大の自動車生産国になる。

    中国、韓国、ブラジル、NAFTA加盟国のメキシコの生産台数も増加。

  

  ④2000年代以降

    2009年に中国が世界最大の生産国になる。

    インド、インドネシア、タイの生産台数の増加…日系企業の進出

    トルコ、イランの生産台数の増加…ヨーロッパ系企業の進出

  

  ※日本の自動車生産の推移 エクセルファイル

  

(イ)航空機工業

  ハイテク産業+アルミニュウム工業、晴天(大きな格納庫:工場)

  先端技術が集約された組み立て工業

  アメリカのボーイングとヨーロッパのエアバスで民間航空機の生産を二分している。

  2018年の納入機数…ボーイング806機、エアバス800機(日本経済新聞より)

  2019年…エアバス863機、ボーイング380機

  2020年の納入機数…エアバス566機(前年比34%減)、ボーイング157機(同59%減)

   ⇒エアバスは格安航空会社(LCC)の急成長に伴い、得意の小型機が伸びたため。

    ボーイング社は、事故によるボーイング737MAXの運航停止が影響した。

  ①ボーイング

    1997年にマクドネル・ダグラス社を買収し、アメリカで唯一の大型旅客機メーカー

    主な工場…シアトル(正しくはシアトル郊外のエバレット)、ロサンゼルス

  ②エアバス…フランス、ドイツ、イギリス、ス ペインの国際合弁事業でスタート

    最終組立工場…トゥールーズ(フランス)

(ウ)造船業

  1956年…日本がイギリスを抜き造船竣工量1位になる。

  2000年…韓国が日本を抜き造船竣工量1位になる。

  2010年…中国が韓国を抜き造船竣工量1位になる。

  

   1960年代は、日本とヨーロッパ諸国(イギリス、ドイツ、スウェーデン、オランダ)で竣工量が多い。

  

    2010年以降、中国、日本、韓国が、世界の竣工量の約90%を占める。

    フィリピン、ベトナムの竣工量が近年増加している。

(エ)電気機械工業

  部品…先端技術

  組立…労働集約型工業⇒安価な労働力⇒先進国から発展途上国へ工場移転

  テレビの生産(1975年)

    日本 1062万台(21.2%) アメリカ 752万台(15.0%) ソ連 696万台(13.9%)

    西ドイツ 347万台(6.9%) イギリス 212万台(4.2%) 『地理統計1987』より

  薄型テレビの生産(2015年)

    中国 10513万台(46.3%) ヨーロッパ 4360万台(19.2%) 北アメリカ 2675万台(11.8%)

    ※マレーシア 902万台(4.0%) タイ 675万台(3.0%) 

    『データブック オブ・ザ・ワールド2021』より

 

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