あぜっ地理(交通・通信)

 

1 交通・通信の発達    2 鉄道交通    3 自動車交通    4 船舶交通

5 航空交通    6 パイプライン・送電線    7 情報と通信    目次へ

 

6 パイプライン・送電線

(1)パイプライン輸送

  ①特徴

     原油、天然ガスなどを、陸上、海上を問わず、交通の渋滞や天候などの自然的悪条件に影響されることなく、大量の物質を連続的に安定して輸送することができる。

  ②世界の主なパイプライン

   ・BTCパイプライン…総延長約1,770kmの原油パイプライン(2006年6月より本格稼働)

     カスピ海沿岸・バクー(アゼルバイジャン)→トビリシ(ジョージア)→地中海・ジェイハン(トルコ)

   ・ペトロライン(Petroline)…サウジアラビアの東西パイプライン、

     東部のアブカイク、ガワール→ヤンブー(西部・紅海)

      ⇒ペルシャ湾(アラビア湾)の有事の際の代替施設の意味合いが大きい

       ※サウジアラビア最大の原油積出港は、東部ペルシャ湾(アラビア湾)のラスタヌーラ。

   ・タップライン(Tapline)…スエズ運河を通らない原油輸送(1950年完成) 1214㎞

      ※トランス・アラビアンパイプラン(Trans-Arabian Pipeline)

     東部ペルシャ湾(アラビア湾)のラスタヌーラ→サイダー(レバノン)

     1983年からシリア・レバノン間輸送停止

   ・ドルジバパイプライン…世界最長の原油パイプライン

      ※「ドルジバ」は、ロシア語で「友好」の意味。

     1964年完成…ソ連中央部→ソ連西部・東ヨーロッパ(コメコン諸国)

     現在…ロシア南西部→ウクライナ、東欧諸国、ドイツ(約4000㎞)

   ・アラスカパイプライン(Trans-Alaska Pipeline System)…アラスカを南北に縦断(1977年完成)

     北部・油田地帯プルドーベイ→南部の港ヴァルディーズ(不凍港) 1248㎞

  ③日本のパイプライン …天然ガスパイプラインネットワーク

             →関東甲信越から北陸にかけて広がる総延長約1,500km

  <参考>「パイプライン(石油・天然ガス資源情報)」(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

      「原油・石油製品のパイプライン輸送」(国立研究開発法人科学技術振興機構)

      「INPEX・会社概要パンフレット」(国際石油開発帝石株式会社)

(2)国境を超える送電線

  ①国際送電線…多国間で電力をやりとりするための送電線のネットワーク

         ※海を超える連系線では通常、海底ケーブルが使用される。

  ②電力の輸出入…2つの目的

   a 電力システムの柔軟性→風力や太陽光など変動型の自然エネルギーを統合するツール

   b 国内の電力の需給状況が逼迫時→より安いコストで需要の増加に対応

    (例)ドイツ  Excelファイル

  ③日本とアジアをつなぐ国際送電網

    →日本や中国を含む北東アジアに国際送電網を構築するプロジェクトが動き始めている。

     「北東アジア電力システム統合プロジェクト」(ロシア・韓国 2002年)

     「アジア・スーパーグリッド」(自然エネルギー財団 2011年)

     「グローバル・エネルギー・インターコネクション(GEI)」(中・韓・ロ・日の電気事業者)など

 <参考>「国際送電網|よくある質問」(自然エネルギー財団

     「ドイツは電力の輸出国だ ―原子力主体のフランスにも供給」(自然エネルギー財団

     「フランスを中心とした電力の輸出入(2017年) 」(エネ百科とは

     「ヨーロッパの送電システムネットワーク(ENTSO-E Transmission System Map)」(ENTSO-E)

     「The Energy Transition in the Power Sector: State of Affairs in 2019

                              (Agora Energiewende)

 

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